2024年8月13日に実行しました。
山女原まではまず早朝のJRで南彦根駅に行き、そこからあいのりタクシーで山女原に行きます(08:46)。文字通りのあいのりで、途中河内の風穴で母子一組が下車されました。本来は7000円以上する区間を高々800円で移動できますので、絶賛推奨します。
なお、今回の山行は2泊3日のため、着替、調理器具など荷物が多いため、ペース配分に気を遣います。
さて、あいのりタクシーの終着駅である山女原、数件しか家が無い状況です。
周囲は手つかずの自然が残されており、川の水も非常にきれいです。
ひたすら林道を進んで行きます。途中きれいに輝く川底や岩から滲み出る湧水、謎の鳥居、お供えのある杉(大杉と命名)、あいのりタクシーも行かない保月集落との分岐があります。
岩から滲み出る湧水
謎の鳥居です。
大杉です。お供えがあります。
保月集落との分岐になります。
ご先祖さまのお墓が各所にあり、保全されている方にも数名会いました。五僧峠に向け、登り勾配が続き、廃屋が見られたらゴールは近いです。峠には看板があります(09:59)。
関ヶ原の合戦で敗れた島津家が密かにこの峠を利用して島津に帰ったとされる峠です。当時はナビも電話も無い時代、ルート選定も相当に難易度が高かったと推察されます。
ここからダイラの頭に向けて登ります。登り始めから急登が続きます。
所々眺望が利きますが、大半が樹林帯の中、登山道全般に踏み馴れておらず、蜘蛛の巣との闘いを強いられます。
やや退屈しながら歩みを進めて行く中、ある所で狸に会いました。正面に向き合い、しばらく見つめ合いましたが、カメラを取り出し、ピントを合わせる間に後ろ向きに逃げられました。残念。
気を取り直して前に進みます。
勾配が緩やかになり、標高700mになった所々が北横根岳です(10:42)。
更に進んで行くと、東横根岳(10:56)や横根岳(11:05)への分岐がありますが、経験者のサイトからわざわざ2泊3日の行程に追加する気にはなれませんでした。
少し早いですが、その日は5時前の朝食につき、この辺りで早めのランチにしました。景色は良くありませんが、木陰の下がありがたいです。コンビニのおにぎりに加え、ジェットボイルで湯を沸かし、カルボナーラのパスタも食べました。
更に急登、悪戦苦闘の区間が続きますが、ランチの補給でペースを上げます。
ダイラの頭が見えて来ました(11:46)。
更にひと登りして遂に山頂を捉えました(12:12)。
眺望は殆どありませんが三国岳が僅かに見えます。
ここから三国岳へも激しい起伏と急登が続きますが、所々素晴らしい眺望に出会えます。
時山からの合流ポイントです。
伊吹山、霊山岳、鈴北岳などが見えます。
苦労しましたが前向きな気分で三国岳山頂に到着しました(12:47)。
ここから烏帽子岳まではバリエーションルートになります。行きも戻りも同じ所要時間ですが、平坦という意味ではなく、登り下りの分量が同等という意味で、この区間は眺望もそれほどではなく、かなりしんどい区間になりました。ただ、幸いピンクリボンはしっかりしていました。
たまに訪れる眺望を楽しみつつも、苦しい区間を粘りに粘って歩き切りました(14:03)。ここで簡単にエネルギーを補給しました。山頂からは鈴鹿山系の北部といなべ市の街並みが眺められます。
ここからは狗留孫岳を経ての下山になります。このコースもメジャーとは言えず、蜘蛛の巣との闘いを強いられます。
また急下降でもあるため、滑落に要注意です。狗留孫岳は山頂と言うよりは広場に近い印象です(14:35)。
長楽寺方面に下りて行きます。登山道の荒廃はより一層進み、あまりオススメできません。
最後の方に水場があり、エネルギー補給ができたのは良かったです。
篠立には15:21に到着しました。
ここから西藤原駅へは約6km、16:47分の便に何とか間に合いました。
今回は滋賀県の限界集落から廃村を経て、鈴鹿山系の北端に行き、そこから烏帽子岳を経て三重県のいなべ市に下山するロングトレイルです。鈴鹿山系と言えば眺望に恵まれ、開放感溢れる稜線歩きが定番ですが、このコースは趣が大いに異なります。どちらかと言うと熟達者向きと言えます。
これから四日市のホテルで2泊して、同じく鈴鹿山系を楽しみます。鈴鹿山系を宿泊して楽しむなら拠点は近鉄の四日市がベストです。宿泊施設のキャパシティが圧倒的(繁忙期でも直前での予約が可能)である上に近鉄電車及びバスの利便性がベストで、飲食店も多数あります。今回はアーバンシティホテルを利用しました。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。