2024年4月14日に実行しました。九度山駅(9:24)へは南海電車で行きます。駅を出ると早速赤地に九度山の黒文字の旗が幾つも立てられており、街全体で観光を盛り上げる機運を感じました。
駅の近くには真田庵(9:30)があり、真田幸村父子の屋敷跡に建てられたお寺になります。春にはボタンが咲き乱れ、真田まつりでは武者行列のゴール地点として賑わいをみせます。今回は登山目的なので素通りしましたが、九度山・高野山観光では定番のスポットです。
紀の川の支流にかかる橋を渡ります(9:34)。川には多くの鯉のぼりが気持ち良さそうに泳いでいました。
道の駅九度山(9:37)に立ち寄りました。http://kakinosatokudoyama.com/
産直市場の「よってって」は地元の方の惣菜やお菓子、野菜など、リーズナブルに良質の食材を楽しめます。弁当も販売しており、登山の買出し拠点としてもオススメです。弁当とおはぎを購入しました。
慈尊院(9:49)に向かいます。高野山の玄関口として弘法大師様が816年に建てられました。
院内では案内犬ゴンのお話含め、住職の丁寧な説明を楽しめます。
そう、ここが今回の高野山町石道の起点になり、ゴンが歩んだ道になります。
開創当時、高野山は女人禁制の聖域で、空海は慈尊院で暮らす母に会いに月に9回はこの道を歩いて下山していたと言い伝えられています。 それが「九度山」の由来ともされています。
丹生官省符神社の前を通過し、展望台に向かいます。
ため池(10:03)の前を通過し、農業道路を横切り、更に登ります。富有柿畑も見応えありますね。
展望台(10:19)からは富有柿畑も付近の山々も最高の景色です。
ここから本格的な登山道になります。特徴的な町石を幾つも見ながら、榧蒔石(10:34)、銭壺石(10:36)、接待場(10:51)、六本杉(11:07)、二ツ鳥居(11:27)と通過しました。
二ツ鳥居には展望台とあずま屋があります。ここでショートランチにしました。ここの景色、意外に良いです。
そのまま進むと右手にゴルフ場が見えて来ました。
更にしばらく行くと神田地蔵堂に到着しました(11:51)。付近は長閑な田園風景です。
歩きやすい道が続きます。
しばらく行くと、笠木峠に到着しました(12:24)。
現在は2つの国道(370号、480号)がありますが、それまでは今回歩いてきた町石道にて物資を運んでいたとのことです。笠木集落の方は人夫や案内人として働いていたようですね。更に進みます。
車道の音が聞こえて来ました、そう、矢立に到着しました(12:56)。矢立茶屋は高野山町石道の後半に位置する休憩茶屋で、やきもちが食べられます。
たった一つの注文でしたが、お茶と大島桜を出してもらえました。
すっかり元気を取り戻せました。矢立付近には掲示板があり、お地蔵さんが迎えてくれます。
ここから更に山路を進みます。袈裟掛石(13:11)、押上石(13:14)を通過し、車道を横切り、展望台に到着しました(13:35)。
ここで2回目のショートランチにしました。ここから車道に移りました。昨年の大雨で路が崩落したため、安全策として車道を選択しました。幸か不幸か、美しい桜(14:07)にも出会いました。
更に進んで行くと大門に到着しました(14:25)。
高野山町石道の終点とされ、高野山の総門です。高さ25.8m、5間重層の大楼門です。
大門の金剛力士像は、阿形像を仏師康意が、吽形像を法橋運長が造ったとされています。
迫力に圧倒されます。
多くの外国人が写真撮影を楽しんでおられました。大門手前の路を登り、弁天岳に向かいます。
山頂に到着しました(14:43)。残念ながら眺望はありません。神社の参拝は可能です。
そのまま進むと女人堂(14:55)に到着しました。
かつては高野山に至る七つの参詣道があり、それぞれの高野山への入口には「女人堂」が設けられていました。
厳しく女人禁制を敷く高野山への憧憬を募らせた女性たちが、女人堂で祈りを捧げて来られたようです。
極楽橋駅(15:17)に下山します。
山路もありますが、舗装道のみでも下山できます。舗装道の方が遥かに歩きやすく、また、山路を通るメリットを感じません。高野山ケーブル下を潜り、極楽橋駅に到着しました。付近の川は非常にきれいです。全般に路は非常に歩きやすく、標識も上質です。