2019年8月10日に実行しました。コロナ禍による渡航/移動制限、管理職昇進による時間制約から、ここ最近長野県を筆頭とする関西圏外の登山がなかなか実行できていません。この時期までは毎年夏に南北中央アルプスに遠征していたため、ガイドブックを便りに過去の記憶を呼び起こし、レポート出来たらと思います。データやネガの消失でレポートできないコースも多数ありますが、一つでも多く復元出来たらと願います。
さて関西圏から長野方面に登山する際は始発のJR、始発の新幹線、始発の特急しなのを利用します。今回の目的地では更にJR飯田線を利用してJR伊那市駅に行き、バスを2本乗り継いで仙流荘に行きます(13:00)。なお、権平衛峠のトンネル開通に伴い、今ではJR木曽福島駅からのバスも利用できるようです。なお、権兵衛峠はアクセスが長い所ではありますが、ツーリングが好きな方にはオススメです。

来たぁ、って感じです。こういったエリアに来ると日頃のストレスから開放されます。何度も来ていますが、毎回懐かしい思い出が蘇ってきます。お決まりの山菜そば(信州はどこでも美味しい)をいただいて北沢峠行きのバスを待ちます。この時期は待合室の混雑具合を見て、臨機応変に臨時便を出してもらえます。北沢峠には14:00過ぎに到着しました。
北沢峠からは甲斐駒ヶ岳の他、仙丈ヶ岳、鳳凰三山、北岳など多数の百名山登山の拠点になります。過去に何度もお世話になりました。
今回は夕暮れまでに六合石室に到着するミッションがあるため、既に何度も登頂している甲斐駒ヶ岳はトレーニングと割り切って登ることにしました(快速で行き切る)。
双児山までは鬱蒼とした樹林帯の急登が続きます。これでもかというくらいジグザグにルートがとられており、勾配を緩和してくれています。双児山(14:55)に到着するとようやく甲斐駒ヶ岳の山容が見えてきました。
振り返ると仙丈ヶ岳が見えます。

改めて甲斐駒ヶ岳
駒津峰に向かいます。岩場を降り、灌木に囲まれた鞍部に行き、ハイマツ帯を登り返すと駒津峰(15:09)です。
双児山と仙丈ヶ岳を振り返る。

ハイマツとダケカンバに囲まれたヤセ尾根が続きます。岩場を下り、巨岩が目立つ鞍部まで下ります。六方石です(15:34)。

しばらくはダケカンバの灌木帯が続きますが、間もなく風化された花崗岩の斜面に変わります。ここは雨天でなくても滑りやすいので、登山靴の管理が大事です。
この辺りの砂礫地は乾燥を好むタカネツメクサの絶好のエリアで、各所に繁茂しています。高山植物や雷鳥もアルプス登山を大いに楽しませてくれる存在です。今回の登山では雷鳥には出会えませんでした。
山頂と摩利支天を繋ぐ稜線に出ると頂上はもうすぐです。白砂の斜面に花崗岩が点在するシルエットは南アルプス随一の存在であり、独特の趣を感じます。
石碑を越え、ついに甲斐駒ヶ岳の山頂に到着しました(16:24)。
残念ながら既にガスが発生し、眺望が得られませんでしたが、晴れた日は北岳を始め、鳳凰三山、富士山、仙丈ヶ岳、八ヶ岳、中央アルプスも眺められます。


標準の半分程度の時間で登頂したこともあり、小休止を取りました。他の登山客とも互いの健闘を称え、しばし歓談しました。
今回鋸岳の登頂を予定したため、要注意の稜線を進みます。
急に標識が無くなり、路もやや分かりにくくなりますが、一定以上の経験者であれば、迷うことなく進めます。ただし、途中鎖場、ラダー、岩場の多く、標準50分とは思えない障害の多い区間です。路に迷ったわけではないのに意外に時間を要しました。時間設定も一般向けとは異なるかもしれませんね。いずれにせよ17:30、日没前には六合石室に到着しました。



鎖場

六合石室が見えて来ました。
なかなか立派な避難小屋です。
先客は2名、それぞれが持参した夕食を調理して楽しく過ごしました。
さて、皆さん鋸岳に行かれると思いきや、それぞれ別の予定を持っておられました。2024年の今のようなナビが無い時代、単独行では鋸岳登頂の自信が無いため、翌日の予定を変更し、烏帽子岳〜大岩山〜鞍掛山〜日向山〜尾白渓谷駐車場に縦走することにしました。盆休みなので山小屋が定員オーバーで小屋そばでのテント泊を覚悟していただけに意外でした。2人の内の1人が大岩山まで同行してくれることになりした。感謝しています。
なお、この六合石室、定員は10名弱、風雨は十分に凌げます。ただし、屋根付近に開口があるので、寝袋は必須といっても良いと思います(無い場合は厚着+カッパで何とかなりますが、寝始めが暑苦しく、夜中から急に寒くなるので注意です。)。水場は片道10分程度のところにありますが、持参がオススメ、当然手洗いはありません。
2日目は来週。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。