2016年7月30~31日に実行しました。その2からの続きで、リンクは以下になります。
山荘前から黒部側の斜面に入り、テント場の間を縫うように進みます。ガレの露岩帯は鎖場に注意しながら進んで行きます。とその時、雷鳥及びその雛群と遭遇しました (9:02)。




雷鳥は何度遭っても心を和ませてくれます。南北アルプスを縦走すると2回に1回は雷鳥と遭遇します。今回も当たりの縦走になりました。この岩稜を過ぎると歩きやすい登山道に変わります。
唐松岳から南に張り出した小尾根を越えると左に五竜岳の大きな山容を眺められます (9:26)。


しばらく進むと稜線から離れ、ダケカンバの灌木帯をジグザグに下って行きます。小さな湿地帯の先には赤茶けた銅鉱石などが散乱した大黒鉱山跡に着きます (10:12)。

大正時代には銅の採掘が盛んに行われていたようです。鉱山跡からは樹林帯の急登が続きます。途中水流もあります。

稜線に入ると餓鬼山が正面に迫ってきます。


階段状に整備された急登を登りきると餓鬼山山頂になります (11:23)。標識は倒れていました。山頂からは唐松岳と五竜岳が眺められますが、雲が多めではっきり見えませんでした。



餓鬼山を過ぎるといよいよ急下降、ロープやアルミ製のハシゴも現れます。傾斜が緩んだ樹林帯を進むと餓鬼山避難小屋が現れます (12:03)。良く整備された小屋です。

ところでこのエリアはツキノワグマの爪痕が多く、明確な生息地です。当時は被害は殆ど報告されていませんが、今は要警戒と思います。ただし、2026年5月現在、荒廃に着き登山道が閉鎖されているようです。
深い樹林帯の路を下って祖母谷温泉を目指します。やがて広葉樹が目立つ樹林帯が現れ、餓鬼の田圃と言われるエリアに到着します。樹林に囲われた緑の湿地帯が付近にあるようですが、気づきませんでした。針葉樹林帯を尾根伝いに下り、傾斜が緩くなり、奥鐘山との鞍部である南越に出ます。ここで鋭く右側に折れ、石の急坂の四十八曲がりジグザグに下ります。南越沢に出ると清流に出合うため、水分補給にうってつけです。
南越沢は路が良くなく、左岸をハシゴや鎖を使って下ります。正面に名剣山を眺めて樹林帯を抜け、右側の祖父谷と祖母谷合流地点で林道に出ます。ようやく看板が現れました (14:03)。

鉄橋を渡って祖母谷温泉に到着しました (14:05)。荷物を降ろし、山の汗を洗い流し、洗濯もしました(物干竿を借りました。夏は乾くのが速いです。)。湯舟が非常に広く、独り占めなので湯泳も十分にできます。ビールを注文してしばしのんびりしました。非常に気持ち良かったです。



せっかく流した汗ですが、欅平まで歩きます。途中名剣温泉を通過します。名剣温泉は確か2010年に訪問しました。上品さを重視するなら名剣温泉、野趣を重視するなら祖母谷温泉です。
欅平からトロッコ列車で宇奈月駅に行きます。非常に開放的な車輛です。途中エメラルドグリーンの水面が眺められます。本来は旅行の一大イベントでもあるものですが、何度も登山帰りに利用しているため、深い印象は抱かなくなりました。ただし、途中の駅にも魅力的な場所は多数あるので、時間を見つけて訪問したいと思います。


宇奈月駅からは富山地方鉄道で魚津まで行き、居酒屋で軽く食事をしてから帰りました。残念ながら店は覚えていません。このエリアはホタルイカの沖漬が大変美味しいです。当時はスーパー雷鳥は金沢までなので、金沢でスーパー雷鳥に乗り換えて関西に戻りました。

その1から含めて、今回のコースは技術というよりは体力重視のコースです。その中で五竜岳、唐松岳の2峰及び両者を結ぶ稜線を走破しますので、天気に恵まれれば非常に良い眺望を楽しめます。また祖母谷温泉は野趣あふれる温泉で有名です。
祖母谷温泉~唐松岳は現在閉鎖されていますが、祖母谷温泉~白馬岳を結ぶコースは高山植物に恵まれ、更に、いや、圧倒的に魅力的なコースです。是非トライ下さい。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。