2018年8月17日に実行しました。前日までソウルの外れのインターコンチネンタルホテルに滞在して旅行を楽しみ、帰国翌日即始発で登山と、なかなかタフな計画を立てたものです。
今回のコースは翌日含めると麦草峠〜天女山駐車場、更には甲斐大泉まで縦走するもので、1日の走行距離は20〜30km超とかなりのロングトレイルになります。
関西からは始発の新幹線で名古屋に行き、特急しなの及びあずさで茅野駅(09:39)まで行きます。
10:35のバスまで時間があるため、駅構内の榑木川の山菜そばで腹ごしらえをしました。長野県は何処に行ってもリーズナブルで身体に優しく、しかも美味しいそばをいただけるので、いつも楽しみにしています。
さて、バスでメルヘン街道に位置する麦草峠に向かいます。国道299号に入り、蓼科、白樺湖との分岐をやり過ごすと、いよいよカーブが多い道を登って行きます。
学生時代より30歳過ぎまで関西から車を飛ばし、このエリア含めた長野県及びその周辺にはよく来たものです。道路沿いのお店はそれ程変わった印象は無く、ホッとしました。
麦草峠には12時前に到着しました。写真は麦草ヒュッテです(12:20)。登山前にソフトクリームをいただきました。
麦草峠の名前の由来通り、この付近はかつてイネ科の麦草が優勢でしたが、今は笹が優勢になっています。
さて、これから日没までに硫黄岳山荘まで行く行程になりますので、ピッチを上げて進んで行きます。幸い天気が良く、快適に進んで行けそうです。いい感じですね。


笹原から針葉樹林に変わると登りが始まります。足元の笹はやがて苔に変わり、更には石に変わります。鬱蒼とした樹林帯ですが、快調に進んで行けました。
しばらく進むと丸山の三角点が現れますが、眺望が無いため、そのまま高見石小屋に向かいます(13:07)。
小屋の北側の岩塊が高見石であり、白駒池、蓼科山、茶臼山、縞枯山の山域が眺められます。素晴らしい眺望です。


中山展望台に向かいます。中山北面の視界の利かない樹林帯の坂道を進んで行きます。コメツガとシャクナゲの間を進むと岩礫地が広がり、中山展望台が現れます(13:50)。


開放的で素晴らしい眺望です。蓼科山等の北八ヶ岳、中央アルプス、南アルプスなど良く見えます。ここでショートランチをとりました。
シャクナゲの斜面を下り、平坦の路を進むとにゅう分岐、更に稜線を下ります。双耳峰の天狗岳が見えてきます(13:58)。
更に進むと天狗岳がよりはっきり見えてきます。双耳峰の内、鋭角の山容の峰が東天狗岳、なだらかな山容の峰が西天狗岳になります(14:11)。中央アルプス連山も良く見えますね。

中山峠には黒百合平への分岐があり、摺鉢池などが見所で、黒百合ヒュッテから天狗岳に登るコースもあります。今回は直登します。
高度を上げるに連れ、眺望が開けてきます。北を振り返ると蓼科山、北横岳、先程通過した中山、その後方の山々など見えてきます(14:38)。この眺望、活力になります。
長さ約30mの鎖場を登ったところが天狗の鼻付近です。西天狗も近いですね(14:49)。

程無く天狗岳に到着しました(14:54)。全方位の眺望スポットで、南を見ると、赤岳、阿弥陀岳、硫黄岳がはっきり見えますね。


根石岳に向かいます。最初は桟橋、鎖場を慎重に降り、その後も細い岩稜をジグザグに降りて行きます。名前の通り白砂の鞍部を通過し、登り返すと根石岳山頂です(15:24)。
天狗岳の眺望が良過ぎてやや物足らなく感じますが、南北方向を中心に良い眺望です。


ここから山小屋(根石山荘)を経て登り返します。山荘付近は梅雨明け頃を中心にコマクサの群落が見られます。ピークは過ぎていましたが、それなりに花は見られました。奥に行くと、ハイマツ帯、更には樹林帯と、僅かな標高差で植生がはっきりと分かれ、かつ高度から来る制約と植生が逆転する珍しい場所です。
頂上とは思えない箕冠山を越え、シャクナゲの群落を進んで行くと、程なくヒュッテ夏沢、山びこ荘が現れます(15:49)。硫黄岳はもうすぐです。
小屋奥に見える樹林帯を越えるといよいよ特徴的な硫黄岳の山容が目前に迫ってきます(16:18)。


自然とピッチも上がってきます。硫黄臭を味わいながら最後の登りを越えて硫黄岳に到着しました(16:27)。広々とした山頂から南側には赤岳、横岳、阿弥陀岳がまず見えます。更に後方には南アルプスも見えますね。
北に眼を移すと、蓼科山を含む北八ヶ岳の山々、本日歩いて来た路が見えます。なお、北縁の爆裂火口の断崖は魅力的ですが、危険なので近づかないこと。

山頂では一眼レフカメラを持っておられた方から撮影依頼があったのでサポートしました。代わりにこちらの写真をたくさん撮影してもらいました。
ゴールが見えたので簡単にランチの残りを食べ、八ヶ岳主稜線に沿って南下して行きました。間もなく高山植物に囲まれた硫黄岳山荘に到着しました(16:44)。ピークはやや過ぎていましたが、それでもそれなりに咲いていました。




硫黄岳山荘は、Wi-Fiサービス、スマホ充電サービス、水洗トイレ、シャワーもあり、サービスは山小屋の割には大変充実しています。
食事が良いのはもちろんのこと、スタッフの客一人一人に対するきめ細かい気配りは忘れられないほどの対応でした。またいつかお邪魔したいです。感謝しています。
今回のコースですが、稜線全般の眺望が良く、標識が十分にあり、歩きやすい路が続くので、日頃運動をされておられる方なら大いにオススメします。関西の単独峰プラスアルファに対し、長大な縦走コース、雄大な眺望を誇るアルプスエリアは日常の喧騒を忘れることができ、気分転換ができる上、身も心も癒されます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。