2018年8月18日に実行しました。前日宿泊した硫黄岳山荘から甲斐大泉への下山レポートになります。硫黄岳山荘はスタッフの方の気配りが非常に素晴らしく、一人一人の状況に合ったお声がけをされていました。5時30分からの朝食を済ませ、荷物と身体の準備を済ませ、06:04に出発しました。昨日に続いて天気は良さそうですね。
まずは斜面を台座ノ頭の肩まで登ります。付近はコマクサの群落地の触れ込みでしたが、ピークを過ぎているのでそれ程でもありませんでした(06:55)。



コマクサ
台座ノ頭〜日ノ岳を含む稜線に連なる岩峰群が横岳で、三叉峰、石尊峰、鉾岳などから成ります。
その手前にあるのが奥ノ院で、直下は危険なナイフリッジになっています。リッジを跨いで東西に移動しながら鎖場を慎重に進んで行きます。鎖を頼りに最後は30mほどの岩稜を登ると奥ノ院で、写真は更に先の無名峰になります(07:05)。
遠くに富士山が見えますね。稜線全体が開放的で楽しく歩けます。



八ヶ岳東側の下界です。天空の別世界ですね。



無名峰以降、日ノ岳までは規模は大きくありませんが、お花畑のエリアになります。ウルップソウ、ハクサンイチゲ、ミヤマシオガマ、チョウノスケソウ、オヤマノエンドウ、イワウメ、ミヤマキンバイ、ツガザクラ、ツクモグサ、ミヤマダイコンソウ、イワヒゲ、コイワカガミ、イワオウギ、イワベンケイ、タカネナデシコ、イブキジャコウソウなどが有名です。GoogleやGoogleレンズを用いて検索して確認しました。
稜線の景色は良いですが、路はハシゴ、岩場、鎖場が連続します。







あれだけお花畑の話をしたのに、このエリアで撮影した花の写真はたったの4枚です。


いよいよ赤岳が近づいて来ました。




山頂に向け、更に稜線を登ります。この登りはそれ程危ない所は無く、近づく山頂に勇気をもらいながら進んで行きました。
赤岳は南北2峰からなり、最初に立つのは赤岳北峰で、赤岳頂上山荘が立っています。一方で三角点は南峰にあり、細いリッジを移動します。間もなく山頂に到着しました(07:32)。
富士山、南北中央アルプスの連山はもちろんのこと、360°の大展望に感激です。名実共に八ヶ岳の主峰です。なお、この山名は酸化鉄による赤褐色の岩肌に由来するようです。

頂上山荘からのリッジ

写真は富士山を始めとする大展望です。






山小屋でビールを購入し、硫黄岳山荘で購入した弁当を食べました。早過ぎる?
急峻な岩場を南下します。

阿弥陀岳への分岐をやり過ごし、天狗尾根ノ頭に向かいます。この辺りも高山植物が観賞できます。

天狗尾根ノ頭が見えて来ました(08:42)

天狗尾根ノ頭からキレット小屋のルートはハシゴ、鎖場を含めた高度感のある岩場になります。更には滑落や落石のリスクのある急峻なルンゼも続きます。ルンゼでは視線を遠方、近場を交互に移動させながらペンキの指示を見落とさず、正しいルートを進んで行きます。
ヤマガラス

ルンゼを過ぎると穏やかな稜線が現れます。



キレット小屋に到着しました(09:09)。
ここでは休憩はとらず、そのまま権現岳に向かいます。最初に丘のようなピークであるツルネの北峰、南峰を目指します。
ツルネ北峰は広々とした岩礫地で稜線西側の岩礫地と東側のハイマツ帯の間を登って行きます(09:25)。権現岳、富士山を観ながら気持ち良い稜線歩きを楽しめます。







南峰付近の砂礫地ではコマクサの群落が観られます(09:34)。

ここから旭岳周辺までの登りは鎖場が断続する危ない稜線になります。赤テープを確実に追って行きます。
旭岳を巻いた後もハイマツと灌木のヤセ尾根と鎖場が続きます。
トドメは権現岳名物の61段の源治ハシゴです(10:07)。ハシゴや垂直チェーンも長いだけで恐怖感を惹起しますね。

ハシゴを登ると権現岳が間近になります。

ギボシを観ながら権現小屋に立ち寄ります。ビールとラーメンをもらいました(10:16)。


昼食休憩後、権現岳にそのまま登りました(11:01)。頂上岩峰の基部には八雷神を祀る檜峰神社の小祠が置かれ、修験の中心であったことが分かります。
権現小屋
ギボシ

富士山


権現岳を振り返ります。

山頂の景色を楽しんだ後、三ツ頭を経て甲斐大泉に下山します。三ツ頭を越えてしばらくまでは甲斐大泉の街並を見下ろしながら進んで行きます。
三ツ頭から八ヶ岳稜線を振り返ります(11:28)。名残惜しい。
その後もしばらくは甲斐大泉の街並とバックの南アルプスを眺めながら降りて行きます。



ここから樹林帯に入ります(11:54)。名残惜しさを噛み締めつつ、樹林帯に入ります。
樹林帯では石柱が標高を知らせてくれます。2200m、2000m、1800mがあります。下山するに連れ、亜高山帯から針葉樹林に植生が変わり、天女山駐車場には12:40に到着しました。
県道620号を降りて別荘地を眺めながら甲斐大泉駅に向かいます(6km程度の道のりが最後に堪えた)が、その前にパノラマの湯に寄りました。汗を流すと共にランチを食べました。露天風呂があり、食事もまずまずでした。駅からも近く、便利です。
https://www.panoramanoyu-izumisou.com/panoramanoyu
入浴、ランチ後電車で関西に戻りました。登山と盆休みの両方が終わる寂しさを感じながら。
さて今回立ち寄りませんでしたが、下山エリアにオススメのスポットがあります。
山梨県立牧場公園です。富士山、八ヶ岳、秩父連山の眺望をバックに地産地消の食材を用いたレストランと羊、ヤギ、ポニー等の動物との触れ合いが特にオススメです。お子様連れにはありがたい施設です。
https://www.yatuboku.jp/makiba-home
今回のコースは前日含めて50km超のロングトレ...イルかつ鎖場が多いので熟練者向けです。しかし、稜線の眺望は素晴らしいものがあり、技術と体力のある方には特にオススメします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。